寝当直の中でも、異質な存在が「精神科の寝当直」です。
やった事がないと、普通の寝当直と何が違うのか、よくわからないですよね。
メールで
精神科病院のゆったり当直業務!非精神科医でも可!
と募集案件が回ってくる事も、たまにあります。
今回はそんな、精神科の寝当直について、まとめました。
精神科の寝当直とは
精神科の寝当直は、一般病床ではなく、精神科単科病院での寝当直の事です。
入院している患者層は
- 精神疾患あり、一般疾患なし
- 精神疾患あり、一般疾患あり
のどちらかです。
中には、精神疾患としては「認知症」程度しかない、という患者さんが入院しているような病院も、あります。
この辺りは、その病院の経営方針によりますね。
精神科の寝当直の特徴
精神科の寝当直の特徴は
- 定期的な回診がある場合がある
- 入院患者が独特
という特徴があります。
まず、回診が義務付けられている場合があります。
これはどうやら、昔の精神科病院で慣例として存在した「定期回診」の、名残のようです。
定期回診のある寝当直先=精神科、とは言い切れませんが、多くの精神科の寝当直先で、回診が義務付けられている印象があります。
次に、やはり入院患者が独特です。
夜全然寝なかったり、朝めちゃくちゃ早くから活動していたりと、一般的な寝当直先よりも「概日リズムが崩れている患者さんが多い」印象があります。
精神科の寝当直の注意点
精神科の寝当直の注意点は、2つあります。
1つめ、回診が怖い(笑)
僕が行った事のある精神科の寝当直では、懐中電灯を1つ渡されて、暗い病院の中を隅々まで回診させられました。
それだけでも怖かったのですが、帰り道に真っ暗の中、看護師さんが部屋の真ん中でイスに座っていて、声をあげてしまった事があります(笑)
看護師さん曰く「私がここでこうやって座っていないと、抜け出そうとする人がいるんですよ」との事。
精神科の寝当直は、看護師さんのおかげで成り立っているのだなと、実感しました。
2つめ、夜と朝がうるさい。
夜になかなか眠らない患者さんの声や、早朝から叫び声が聞こえてきたり、音による睡眠妨害が発生しやすいです。
イヤホンを持っていって音楽を聞くか、ノイズキャンセリングのイヤホンを装着して無音空間を作り出すか、どちらかをオススメします。
精神科の寝当直、非精神科医でもできる?
精神科ではない医師が、精神科の寝当直ができるのか。
結論から言えば、できると思います。
僕もやっていました。
しかしながら、続ける気になるかどうかは、話が別です。
正直、多少医学的な内容でコールがあったとしても、フツーの寝当直の方が、気がラクです。
給料も、フツーの寝当直と変わらないですし。
ただ、コールがある事は殆ど無いので、周りの音を気にしない人にとっては、オイシイかもしれません。
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